2012年10月29日月曜日

パリ小旅行(11/13 Update)

更新履歴
13. Nov.: パリの食事紹介を追加。
 5. Nov.: 地下鉄に関する内容を追加。
29. Oct.: 初稿。

もう1週間も前の話だが、先週末に家族でパリに行ってきた。
華やかでお上品な花の都でベビーカー傍らにカフェで優雅に白ワインでも、、的なイメージを抱きつつ旅立ったが、まったくそれどころではなかった。とりあえず、結論を簡単にまとめておきます。
・子連れ(ベビーカー and/or 親の意思に反して大きな声を出してしまうお年頃)にはかなりタフな街
・やっぱりスリは多い(すられかけた。)
・町は汚い。犬のフンと雨のコラボが最強。
・飯はマジでうまい。基本的にどこで何食ってもうまい。
・基本、フランス語(フランスだから当たり前なのだが)
・超自由。超エネルギッシュ。確かにこの町からは新しいものがどんどん生まれそうな気がする。

以下、適当にカテゴライズしてつらつらと、何日かに分けて書いていきます。全部吐き出したところで、ちゃんと整理してみよう。
  • 移動

    • デュッセルドルフ-パリ
      THARYS(タリス)という高速鉄道を利用。
      運賃は、いつ切符を買うか、いつ乗車するかに強力に依存する。
      私は、デュッセル-パリで片道124EUR(大人2名+子供1名)だった。
      乗り心地は新幹線並み。シートの幅とか感触はグリーン車クラスだが、前後方向のピッチは少し狭いかも。
THALYS。 ケルン中央駅(Köln-Hbf)にて
THALYS車内(2等車) シートの方向は固定されていて、
車両の半分は進行方向、もう半分は逆方向を向いて着席。
子供がぐずるとデッキに出て、補助いすに
座りながらあやすことができる。右の荷物は他の人のもの。

車窓の風景。停車駅付近以外はひたすらこんな風景。
地下鉄の入り口。ほかにも何種類かの
デザインがあるが、いずれも「METRO」と
書かれているので発見しやすい。
    • パリの地下鉄
      このサイトを事前に見ておけばよかった。今から私が書くことは、そこに書かれている情報の一部と一子連れ利用者としての感想に過ぎない。

      有名なことなのかもしれないが、パリの地下鉄網は巨大で且つきめも細かい。
      ガイドブックにも「どんなところにいても数分歩けば地下鉄の駅にたどり着ける」といったようなことが書いてあったが本当にその通りだと思った。

      運賃はパリ市内(の主要部)なら均一料金1,70EUR。だが、旅行者はCarnet(カルネ)と呼ばれる10回分回数券を買ったほうがお得(12,70EUR)。回数券といっても切符が10枚バラバラになっているものなので複数人で分け合って使える。駅の有人窓口で「カルネ スィルブプレ?」と呪文を唱えつつ、適量のお金を差し出すとゲットできる。
それにしても特筆すべきは、とにかく全然バリアフリーじゃないという点。でっかい駅には、エレベータがあったりするが、そうじゃない駅はエスカレーターがあれば良い方(それも上り方向だけというパターン多し)。ほとんどの駅は、マジで階段だけ。左の写真みたいな、オシャレな入口が道端に「ぺ」っと口を開けているだけ。仕方なく、それも周囲に動揺を悟られぬよう平静を装いベビーカーを担ぎ上げて階段を降りる。頑張って階段を降り切ると、下の写真たちのような迷路が始まる。階段を上がって下がって、右折して左折して。。。ちなみに、パリの人たちはベビーカーに子供が乗ったまま平然とエスカレーターに乗る。最初見たときは「マジで?」と思ったが、上記のような地下鉄の試練を経験すると、だんだんと彼らの気持ちがわかってきて、そしても俺もそうするようになった。

あと覚えておくべきは改札の通り方(with ベビーカー)。パリの地下鉄の改札口は、入場口が回転式のバー(3本の棒が三角錐を成すようにつながったもの)+手押し式の扉でふさがれていて、切符を通すとバーが一回分だけ動かすことができて、バーの次に控える扉を手で押し開けて入場する。手ぶらor小荷物なら余裕でクリアできるが、大荷物なら一苦労、ベビーカーは完全アウトである。何度かベビーカーを無理やり通過させてみたが(もちろん子供は降ろして抱っこ)、バーで引っかかって人もベビーカーも身動きが取れなくなったり、バーを通り抜けてもその先の扉に引っかかったりで、そんなところを強引にいかねばならないからベビーカーが壊れるかもしれないと本気で思ったこともあった。で、次に試したのはベビーカーをたたんでの通過。成功率はUPするが失敗するときもあって、失敗するとやはりベビーカーが壊れるんじゃないかと思うほど無理な力をかけて脱出せざるを得なくなる。結局最後に行き着いた方法は、有人窓口(切符売場)の近くの改札まで行って、そこにいる駅員に声をかけて改札横にある大荷物・車いす用ゲートを開けてもらう方法である。ベビーカーとゲートを指しつつ「スィルブプレ」と唱える、ゲートが開かれる。ちなみに、大きめの駅にはベビーカーが余裕で通れるような仕組みの自動改札がある。また、近くに有人窓口がなくても、車いす用ゲートの脇にインターホンがある場合はそれを押して適当な呪文を唱えると(私の場合、フランス語に自信がなかったので英語を使った)ピーっと音がして、その音が鳴っている間はゲートが開錠される仕掛けになっているものもあった。また、出場改札は自動両開き式ドアになっている場合がほとんどで、ベビーカーも余裕で通過可能である。「入場改札もそうしたらいいのに。。」と思ったが、よくよく考えるとそうすると無賃乗車が大量発生するんだろうなと思った。

あとは、とりあえずみんな電車内でも自由自在です。でっかい犬を連れた兄ちゃんが電車に乗ってきたと思ったら、急に電車の床にフライドポテトを撒きはじめて、犬にそれを食わせて、「よしよし(なでなで)」的なことをし始めたり。。。突っ込みどころ満載で楽しかったです。

最後に一点、パリの地下鉄はほとんどの場合、自分で扉を開閉します。というか、欧州の鉄道は基本的にそうみたい。降りたければ/乗りたければボタンを押すorノブを左/右/上/下にずらすなどすると「ブシューッ」と元気にドアが開きます。閉まるのは自動です。

例のオシャレな階段を下り、地下に入るとこんな感じの迷路になっている。

手前の階段に上るか、奥の階段に上るかで行き先が違う。
手前は出口(Sortie)、奥は8号線の乗り場。


車内


地下鉄1号線はもっとも近代化していて、いくつかの駅ではホームドアなども整備されていたし、車両も新しかった。


どの駅も歴史を感じる造り。







  • 食事

    冒頭にも述べたが、パリではどこで何を食ってもおいしかった。どこで何を食ってもおいしいのだから、ここであえて私がどこで何を食ったかを詳しく述べる必要もない。が、せっかく写真を撮ってきたので、何を食ったかだけでも紹介する。
Bastille(バスティーユ)駅近くのベルギー料理チェーン店で食べた海鮮サラダ的な一皿。
エビと貝はまあまあだったが、サーモンとドレッシングが素晴らしかった。

同じ店で奥さんが注文した焼き鮭定食的な。

同じ店で食べたデザート。ワッフルと、クレム・ブリュレ、
フォンダンショコラ、生クリームon何か、チョコレートソース。
甘いものを食べて感動したのは久々(?初めて?)である。

店の前の風景。Bastille駅でてすぐ。この写真でも若干見えると思うが、
我々が店を出ることにはちょっとした行列になっていた。

シャンゼリゼ通りにあるカフェで怖いもの見たさで注文してみたライスプディング。。
水加減を超多めに間違えて炊いたご飯を冷やして甘くした上にマンゴーソース。。
私はこいつのうまさを理解することはできなかった。

そのカフェの風景。

エッフェル塔の傍の屋台のショーケース。完全に観光地価格。
ドーナツ1個2,50EURはいくらパリでもやりすぎである。
この辺りでは需要と供給が平衡しているのだろうが。。

ルーブル美術館近くの軽食屋のショーケース。
見よ、脂っこそうではあるが、同時にうまそうである。
ドイツのそれにあるのは、前者だけだ。

そこで注文した、ケバブサンド。

パリ東駅の付近にあるカフェで一休み。ビールと落花生とオレンジーナ。

Les Halles(レアール)駅近くのステーキチェーン店。リブBBQ。
味は見たままである。エネルギーあふれる一品。

同じ店で奥さんが注文した、フィレBBQ。
 ここまで写真を見て、気づいたかもしれないが、我々が訪れることができたのはチェーン店系のレストラン、カフェ、軽食屋のみである。せっかくパリに来たのだからそれなりのレストランでコースを、、、というのは子連れ家族にはハードルが高すぎた。(尤もこれはパリに限った話ではないと思うが)

2012年10月18日木曜日

Uerigeのスペシャルビール

デュッセルは10月半ばにして、もう日本の首都圏での冬本番の入り口的な寒さになっている。
これまで、あらゆる場面で可能な限り涼を求めて動いていた我が肉塊(体)は、
完全に逆のモードに入り、常々暖かい場所や方法を探すようになっている(ただし室内は例外)。

そんな10/16(第3火曜)に、デュッセルドルフのビール醸造所(ブルワリー)の名門、
Uerige(発音は、、、気になって調べてみたが「ウーリゲ」でも「ユーリゲ」でもない「Uerige」であるとしか言えません)のスペシャルビールがふるまわれていたので行ってみた。
# デュッセルの地ビールについては、おなじみのここが異常に詳しい。
# また当Uerigeに関してはここも勉強になる。

こちらがUerigeにて年2回しか提供されないSticke(シュティッケ)。 200ml入りで1,80EUR

Uerigeは通常品は苦みと香りが際立ったアルトビールなのであるが、このStickeは、苦みレベルはそのままで他の要素(香り、アルコール、ビール味/濃度)が増強されている感じ。俺的には、かなり理想的なビールに感じた。

 こちらがAltstadt(旧市街)にあるUerigeのブルワリーの正面サイド。普段よりもにぎわっている。

そして、カメラを90度左に向けると、道路の対岸に屋台風のカウンター+客席。

さっそくカウンターに近づいて、 ビールを注文した。

カウンターの内側。年季の入った樽から、ビールが注がれる。

カウンターでビールを楽しむ人たち。かなり寒い。
そして、ビールを飲むと、余計さむい。でも、飲む。
なんなんだこれは!


訳あって、今日は独り。つまみも食べず(っていうか周りの誰も食ってない)、会社帰りのすきっ腹にじっくりと2杯を注入して帰路に就く。18時半ぐらいだったかな。。Uerigeの前からライン川方面を撮ってみた。

2012年10月11日木曜日

ドイツで携帯電話を買う

丸二週間ほど更新しなかった間に、ドイツはすっかり寒くなり、
朝晩の気温は一桁前半なひもちらほら出てき始めた。
日照時間も短くなってきて、明るいのは朝6時ぐらいから夜7時ぐらいまで。
日本と似たような感じになってきた。
やはりここは寒冷地なのだろうか、外は寒いのだけど、建物の気密性が高く暖房器具を使わなくても異常に暖かい。屋内外の気温差がやや体にこたえる今日この頃です。

さて今日は、自身の備忘録を兼ねてドイツでの携帯電話購入の要点を書いておく。

購入した携帯
(HUAWEI IDEOS X3, 94,90EUR 送料込み)


参考になったサイトは:
ドイツの生活お得情報
ドイツの携帯電話料金の選び方 Handy Tarif
あたり。ありがたい限りである。例によって、上記サイトはかなり詳しく細かく解説されている。
上のサイトには、格安simカードの入手方法が図入りで詳しいが、料金体系や画面の細部が現在とはやや異なる。(差分は微々たるもので、大体雰囲気とWeb翻訳でカバーできる)
下のサイトに書かれている料金体系やオプションは現在と同じ。

とりあえず、大まかな流れは、
(1) simロックフリーの端末をどこかで手に入れる。
  ドイツAmazon(アフィリエイトとかしてないので警戒しなくていいです)が安くて便利です。 基本的に、ここで買える携帯電話はほとんど使えます。あえて、「ブランドなし(ohne Branding)」とか「契約なし(ohne Vertrag)」とか「プリペイド(Prepaid)」とか書かれているものもあるけど、そうじゃないものでも大丈夫(購入してsim挿せば使える)っぽい。実際、俺が買ったのも、特に何も書かれていない奴だったけど全然大丈夫だった。
  ラインナップは、ほとんど韓国メーカー製、次いで中国メーカー、台湾メーカー、ソニエリ、ノキア的な順番。純日本メーカーはまずない。あえて探せば富士通、シャープ、東芝製があった。ネタで日本メーカーのを買ってもよかったのだが。。とにかく安く抑えたかったので、中国HUAWEI(華威)のIDEOS X3を購入。重視した条件は、「韓国メーカー以外」「Android」「GPS付き(これ重要)」「100EUR以下」「できれば新品」。となると、ほぼIDEOS X3の一択になってしまった。GPSに関しては、日本で携帯・スマホを買えばたいていどんなものにもついてくる(と思っている)が、こっちでは意外にもGPSがついていないものも多く、「あっ、Xperia mini安!日本の半値ぐらいじゃん!」 って思っても型番が微妙に異なっていてGPSがなかったり、「GPS搭載!ナビができるぜよ!」みたいなのが、携帯端末の売り文句の一つになってたりするので、GPS大好きな人にとっては要注意である。俺は、知らない街でサクッと地図を見たり、ビールによって蓄えられた脂肪から解脱するためジョギング管理ツールを使ったりしたいのでGPSだけは外せなかった。

(2) 上記サイトを参考にblau.deのサイトでsimカードを購入(通販)。
  電話番号もいくつかの選択肢から選ばせてくれるので、気に入ったものを選ぶ。
  とりあえず俺はSmart-Optionenというひと月9,90EURのプランのプリペイドsimを購入。上のサイトがより詳しいが、ざっと:
   ・国内(EU内)無料通話100分(国内換算、ドイツ国外かつEU内は別レート、日本への国際電話は無料対象外。1分1EUR ぐらい)
   ・SMS(Cメール的な?)100回分
   ・インターネット200MBまで高速通信(200MB超分は低速だが使い放題、あるいは別途追加料金で高速化可)
   といったプランである。このほかにも、Internet-Optionen (9,90EUR/月でインターネット1GBまで高速、そのかわり無料通話なし)とかあったりして、俺的にはこっちが良かったりするのだが、プランチェンジの方法がいまだわからず。。。

 さて、肝心の使い心地、日本語化をはじめとしたカスタマイズ等々は、追々書いていくこととする。

2012年9月27日木曜日

会社主催のオクトーバーフェスト(Oktoberfest)(ビール祭り)


最近更新が滞っていたのは、私が風邪でふせっていたことと、
そのためにこのオクトーバーフェストの写真集めが遅くなってしまったためである。
(冒頭の写真とか、いくつかの写真は、先輩や会社の厚生担当的な人のカメラで撮ったものである)

風邪の方は、引き始めの段階で思い切って会社を休み、一日中ベッドで寝ていたら
ほぼ治った。こちらに来て三週間たったところで少し気が抜けた隙に風邪にかかってしまった
のだろう。本来、今週からは会社帰りは電車を使わずにジョギングで帰ってくるつもりだったの
だが、今週はやめておいたほうがよさそうだ。。

 体重は、こちらに来てから2週間までは変化なしだったが、ここ数日で1kgも増えた。
おそらく、というか確実にシューマッハのラッツェンビアやこのオクトーバーフェストと
週末の食べすぎのせいだろう。

んで、本題のオクトーバーフェスト。詳細はWikipedia先生にお願いするとして、とりあえず
ドイツのビール祭りである。本場は、ミュンヘン(München)である。
ドイツに来る前に、会う人会う人に「オクトーバーフェストに行けるね」と言われ、
俺も「せっかくだから、本場のミュンヘンに出かけてきますよ!」などと息巻いていたが、
職場のドイツ人に全力で否定され、断念した。

昼飯時などに「オクトーバーフェストの時期にミュンヘンに行くつもりなんだ」と話すと、
「あそこは人が多すぎて座れないし、酔った人が暴れだすし、下手したら何かされるし、ビール一杯がすげー高いし、しかもデュッセルでも似たようなイベントするし、(ビール祭りをやる)テントの中に入ったらミュンヘン版と同じだし、...」てな感じで、オクトーバーフェスト目当てでのミュンヘン行きはとりやめにした。会社のオクトーバーフェストが9/21(金)にあるから、とりあえずそれでいい。


会場は会社から歩いて5~6分のALMAという体育施設。元工場っぽい。
 入り口
 入り口入って中を見たところ。

 会場は15時から開場。食事の提供は17時から。それまでは、ビールはじめ各種ドリンクと軽食のみ。うちの部署は15時から飲む気満々で、ほぼ15時にオフィスを出た。

 まずはオクトーバーフェストビール 0,00EUR
 15:20 !!
 厚生担当っぽい人が用意してくれている、記念撮影用の帽子とか。。。
 軽食として提供されたプレッツェル。塩味と歯ごたえがビールに最適である。
 2杯目は白ビール(Weißbier; ヴァイスビア) 0,00EUR

 しゃべりながら、17時を待つ。

 17時からはブッフェ形式で食事が提供される。
腹いっぱい食ってしまった。。

食事のあとは、ひたすら飲んで談笑。

宴がたけなわになることには周囲の雰囲気は日本の飲み会@ビアホールとほとんど同じ。
会場の門限は20時だが、我々が最終的に流れ着いたテーブルはのん兵衛のテーブルだったらしく、尻が重い。
ラストオーダーの時も
「Three bier for each!」とか言ってみたり、
 ラストオーダーが終わった後に、
「Second last order!」とか言ってみたり、(しかもそれでちゃんと新しいビールが来た!)

ああドイツ人も同じ人間なんだなってって、少し安心した。

そのあと、私は21時過ぎに家族からの電話をきっかけに帰宅。
残った男たちは、アルトシュタット(Alt Stadt; 旧市街)に消えていった。